『メカオタ女子中学生の運命を変えた、バイク好き担任の神対応』

今週のお題「思い出の先生」

思い出の先生とバイクと私の青春爆笑エピソード

中学生の頃の私は、とにかくメカが大好きで、毎日オートバイの雑誌を眺めては、「くぅ~!このエンジンむちゃくちゃカッコいい!」とか、「このネジの並び、最高にそそるわ~!」なんて独り言をブツブツつぶやく、完全にちょっと変な子でした(笑)。

そんなある日、家庭訪問で担任の女の先生が家にやってきました。優しくおっとりしてる先生だったので油断してたら、部屋に入るなり、壁一面のバイクポスターと雑誌の山を見て、目を丸くしてこう叫んだのです。

「あらやだ!すごいマニアックね、これは!」

慌てて隠そうとしたけど、時すでに遅し。私の秘密基地(部屋)は完全にバレバレに(笑)。そしたら先生が小声でそっと衝撃の告白を……

「実は先生も今バイク乗ってるのよ!」

えええええ!?先生、今乗ってるの!?優しくて穏やかな先生が革ジャン着てヘルメットかぶる姿が想像できなくて、頭がぐるぐる回って大混乱!(笑)でも、それをきっかけに、私と先生は一気に急接近しました。

それ以来、休み時間や放課後は先生のところへこっそり行き、「先生、バイクで一番遠くまでどこ行きました?」「免許取るとき転びませんでした?」など質問攻めの日々。先生もノリノリで答えてくれて、「転んだどころか教習所の教官をひきそうになったわ!」なんて爆笑エピソードまで披露してくれました。

ところが、中学3年になったある日、突然親の転勤が決まり、私は大好きな友達や先生と離れることになりました。ショックすぎて、「もう学校行きたくない~!」と泣きじゃくっていると、ある週末のこと、玄関の外から聞こえてきたのは…

ブロロロロ…(エンジン音)

窓から外を覗くと、先生が真っ赤なバイクに乗って、ヘルメット片手に満面の笑顔で私に向かって一言。

「乗ってみる?」

後ろに乗せてもらい海沿いを走る中、「なんだこれ、映画か?」と思いつつ、先生が一言。

「離れたってずっと味方だからね!落ち込んだらいつでも迎えに行くから!」

嬉しくて泣いてるのか、風で涙が止まらないのかわからず、とにかく笑いながら泣きました。

大人になった今も先生は時々本当にバイクで訪ねてきてくれて、こう言います。

「もう少し痩せてくれないと、タンデムがキツイわ~!(笑)」

ちょっと先生、失礼すぎない!?(笑)でも、そんな明るく優しい先生が、今でも私の憧れのライダーで、人生の大切な師匠なのです。